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小中学生向けイベント「サマースクール」のご報告2014年08月11日

小中学生向けイベント「サマースクール」のご報告の写真
佐賀県弁護士会には,市民向けに法的思考や裁判制度に関心を持ってもらうための啓発活動を行う「法教育委員会」というものがあります。
この委員会,活動は学校に出向いて出前授業を行ったり,市民向けのイベントを行っていますが,その中でも最大級のイベントが毎年夏休みの時期に行われる「サマースクール」です。

小学校4年生~中学校3年生を対象にして,刑事裁判の裁判劇を見てもらい,劇の内容について裁判員として判決を考えてもらうという内容で,佐賀地方裁判所・佐賀地方検察庁の協力の下,実際の法廷を使用し,本職の弁護士・検察官・裁判官が劇を演じるというものです。
4年前から行っているイベントですが,今年も去る8月7日に大盛況の内に行われましたので,ちょっとその模様をご報告したいと思います。

例年,サマースクールは小学生対象と中学生対象に分けて実施しています。
これは,同じ台本では中学生には理解できても小学生には難しすぎたり,小学生を対象とすると中学生には面白くなかったりということに配慮しています。
小学生向けには,童話をモチーフにしてコミカルな裁判劇を行い,中学生向けにはリアルな裁判劇で刑事裁判を忠実に再現しています。
今年は小学生の部では「3匹の子ぶた」を題材にした「子ぶたは正当防衛か?」という裁判劇を,中学生の部では実際の裁判例を題材にした,これもやはり正当防衛が問題となる裁判劇を行いました。
いずれも「正解」はなく,法律と証拠に従ってどのように判断するか,それをグループでどのように考えていくかというものです。参加者からは少し難しかった,という意見もありましたが,概ね好評に終わったと思います。

と,これだけでは単なるニュースなのですが,このサマースクール,実は台本から役者まで,全て佐賀県弁護士会法教育委員会のメンバー(+裁判官・検察官)で準備しています。
もはや「文化祭」のノリなのですが,やってるのは法律の専門家ばかりですので,細かい点に妙なこだわりが出ています。
例えば,写真は小学生の部の当日配付資料の表紙ですが,逆転裁判のイラストを使用するにあたり,著作権者のカプコンにきちんと許諾をとっています。例年お願いしていたら,今年は素材の提供まで頂いたので,格段のクォリティに仕上がっています。
もちろん台本も法律家が作成していますので,法律監修は当然ばっちりです。

しかし,これだけではありません。
本来本職ではないはずのデザイン・役者まで,なぜか妙なクォリティの高さがあります。
デザインは委員のK先生が毎年担当されていますが(今年の表紙も),弁護士にしておくのはもったいないくらいのスキルで,毎回外注したかのような納品がなされています。
役者も個性派揃いの弁護士会会員(特に毎年小学生の部に出演しているN先生)による「熱演(怪演?)」で,小学生部会では観客の爆笑を,中学生部会では劇とは思えないリアルな裁判を毎年実現しています。

例年応募多数で抽選になっていることもあり,希望された方全てにご参加頂けなかったのは申し訳なかったですが,サマースクールは多分来年もやると思います。
案内はいくつかの学校に個別にお願いして配付しています(今年もお願いした各学校には大変お世話になりました)が,広く参加OKですので,来年の夏休みの思い出にぜひいかがでしょうか?

(半田)
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