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遺言書・遺産目録作成のすすめ2011年08月31日

 相続というと,多くの方のイメージでは「縁起でも無い」とか「うちの家族に限ってもめ事を起こすことはない」とお考えの方が多いと思います。
 もちろん,残された家族がもめることなく円満に相続が行われることが最善です。
 しかし,相続ではなく「争続」と書くというジョークがあるように,現実には相続手続きがうまくいかず,争いが続いてしまう場合も少なからずあります。
 相続争いで多いトラブルとしては,相続分や具体的な相続の内容(誰が何を相続するか)を巡るもののほか,
いったい「相続財産として何があるのか」「相続人の一人が相続財産を勝手に私物化しているのではないか」という,相続の範囲を巡るものが多いように思います。
 これらのトラブルを回避する手段として有効なのは遺言書の作成です。
最近は遺言書の作成も一般的になってきましたが,法的に有効な遺言書となると,その様式や内容に一定のものが求められ,簡単に作るというのは難しいものです。
 しかし,遺言書はご家族に自分の気持ちや願いを伝える手段です。
 難しいからといって作らないのではなく,節目節目に作成しておくことが,結局は紛争を予防するだけでなく,何かあったときにご家族が安心できる材料を残すことになると思います。
 また,「遺言書まではちょっと・・・」と思われる方でも,財産の一覧表をまとめておかれてはどうでしょうか。
自分の財産や大事にしているものでも,家族は意外とその内容や所在を知らないものです(特に現金や動産・有価証券)。
きちんと伝えられるうちに,後々の紛争を防ぐ意味でも,家計簿をつけるようにまとめておかれてはいかがでしょうか。
 もう一つ相続で多いトラブルとしては,被相続人が亡くなられてから長時間が経過した相続です。
10年一昔と申しますように,時間が経つとどんどん相続人の状況も変わり,相続関係が複雑化するだけでなく,資料も無くなってしまいます。
 「亡くなられた直後に相続の話をするのもちょっと」というお気持ちもあると思いますが,四十九日や百か日の法要の際など,節目節目に親族が集まった際,相続の話をされることが,結局は無用なもめ事を防ぐ結果になると思います。
 相続は亡くなられた方の財産を引き継ぐだけでなく,「思い」や「気持ち」を引き継ぐ手続きだと思っています。
 それだけに,相続問題で長い期間争うことは,当事者の方々のご負担はもちろん,亡くなられた方の思いや気持ちも引き継がれないままになってしまうのではないでしょうか。
 相続問題は紛争になることなく,円満に解決することが最善ですが,そのためには事前にしっかり考えておかないといけません。
 当事務所では遺言書の作成を含む相続に関するご相談も承っております。
 お気軽にお問い合わせください。
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